物件に備え付けのポストにレターパックやネコポスが入らないので、大型郵便用のポストを自作してみました。
材料はすべて100均で調達。
また、できるだけ木材をカットしなくて済む仕様にしました。
DIYはほぼ初ゆえ、微妙に間違ったやり方をしている部分もあるかと思いますが、あしからず。
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事前準備
簡単な設計イメージをつくる
具体的な設置方法(置き型 or 掛け型)とおおよそのデザインをまず考えました。
条件は
・レターパックライトが入るサイズ
・賃貸物件のため、玄関にネジ等で直につけるのは不可
・玄関横に傘かけ用のバーが備え付けられているので、それをうまく使いたい
・作業スペースや騒音の都合上、あまり木材を切ったりしたくない
これらの条件をもとに、以下の方針を立てました。
・100均の板や木材をできるだけ切らずに使う
・上から投函、扉を開いて取り出す形に
・ワイヤーネットにポスト部分をくくりつけ、ワイヤーネットごと傘かけに掛ける
・盗難防止ロックも必要
後に材料などは変更しましたが、ざっくりこんなイメージ。
必要なものを書き出したら、材料調達へ。
使用材料
・合板 45×30 cm 2枚
・木製角材2P 2セット
・木製角材3P 1セット
・リメイクシート
・ワイヤーネット 33×62 cm
・カラーボード(薄い発泡スチロールの両面に紙が貼ってあるもの。ダイソーにあります)
・結束バンド(耐候・耐熱タイプ 7cm)
・木ねじ
・蝶番 22mm
・ハンドル 93mm 2つ
・ダイヤルロック
・ワイヤーロック(設置場所によっては不要かも)
すべて、ダイソーかセリアで揃います。
(今回はほぼほぼセリアで調達しました)
道具
・定規
・えんぴつ
・はさみ
・カッター
・小型ノコギリ
・ドライバー(通常・精密)
・ピンバイス(木に穴を開ける道具)
・カッターマット
・両面テープ
・木工用ボンド
・クランプ(あれば)
すべて100均で揃えることが可能です。
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つくりかた
下準備
合板に(ワイヤーネットと接続用の)穴をあける
ポストの背面は有孔ボードにしようかと思っていたのですが、売り場で手に取ってみると、なかなかの重み。
なので、うすい合板(いわゆるベニヤ板)に自分で穴(※)を開ける方法に変更。
(※ のちに、結束バンドを通してワイヤーネットにくくりつけるための穴)
穴をあける位置がズレないよう、ワイヤーネットと重ね、ワイヤーネットの線を合板に書いていきます。
ワイヤーネットのワイヤー部分を避けるようにして、穴をあけるところに印をつけていきます。
そしてピンバイスで穴をあけていきます。
薄いベニヤ板なので、意外と簡単に開けられました。
6か所くらい開けました。
あとで、この穴に結束バンドを通して、ワイヤーネットにくくりつける予定です。
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ポスト部分の組み立て
支えとなる角材を仕込む
箱の側面にはセリアの「木製角材2P」をそのまま使用することに(カットもなし)。
ただ、これ単品だと、少し強度が弱いのかなー、と思ったので、支えとなる木材(角型木材3P)を側面と底の3か所に設置することに。
側面用の木材(木製角材2P)がくる位置に印をつけておき、その内側に支え用の木材を仮置き、長さを計測。
角材を適切な長さにカット(小型ノコギリもダイソーに売っています)。
支え用木材が準備できました。
これを背面の板にボンドで貼っていきます。
合板や木材に反りがあるので、上に重しをして、乾燥させます。
それでもなお木材の反りで浮いてしまうことがあるので、浮いた部分にはボンドをつけ直し、部分的にクランプで固定するとなおよし。
側面の板をボンドで貼る
支え用の角材がしっかりくっついたら、側面に板(木製角材2P)を貼っていきます。
ここに側面用の板(セリアの木製角材2P)を貼りまして、クランプで固定します。
横から見ると、こんな位置関係となっております。
逆側も同じように設置。
底の板をつける
「木製角材2P」の一本を適切な長さにカットして、底用の板を準備。
ボンドで貼りつけます。
外側に反りそうだったので、ビニールテープで固定しつつ、乾燥。
木ねじで固定
ボンドでしっかり接着してあれば大丈夫とは思いますが、念のため、木ねじでも何か所か固定しておくことにしました。
扉用のベニヤ板にリメイクシートを貼る
ポスト前面(扉になるところ)を加工していきます。
ベニヤ板のままだとちょっと見た目にも弱そう&汚れがつきそうなので、リメイクシートで覆います。
リメイクシートを大きめにカットして、木材をくるむ。
リメイクシートが重なった部分は適当にはさみでカット。
表側から見るとこんな感じに。
箱部分と扉部分を蝶番でつなぐ
箱の部分と扉の部分を蝶番でつないで、開くようにします。
扉側はベニヤ板で薄いので、木ねじが表に飛び出てしまいました。
(小さいねじを使おうと思ったのですが、そうすると蝶番に開けられている穴をふさぐことができないので、こうするしかなく……)
飛び出た木ねじは、「ニッパーなどで切ってやすりをかける」という処理方法があるようですが、ちょっと面倒だったので、カラーボード(薄い発泡スチロールに紙が貼ってある、ダイソーで入手可能)を小さく切って、飛び出たねじ部分を覆いました。
わざわざカラーボードを買わずとも、発泡スチロールのかけらとか、消しゴムとか、おゆまる(柔らかくした状態でねじ部分を覆うようにする)などでも代用できると思います。
これで一応、開くようになりました。
投函口をつくる
この時点で、上から見るとこんな感じに。
メルカリのゆうパケットやネコポスの箱など、最厚の荷物受けならこのままでも良さそうですが、間口がかなり広すぎると盗難が心配。
私の場合、薄手のレターパックライトを受け取る機会が多いので、今回は投函口を狭めることにしました。
左右の支えの木材間の距離を測り、そのサイズでカラーボードを2枚切り出します。
両面テープで2枚を貼り合わせまして。
ポスト内部の背側に貼りました。
これで、支え用の木材と高さがだいたい揃いました。
つぎに、カラーボードを投函口の形に切り出しまして。
リメイクシートを貼りまして。
ポスト上部にボンドで貼り付けます。
ポスト部分の微調整(隙間チェック)
蝶番の厚みの分、閉じたときに箱部分の下部に隙間が生じてしまうことが発覚。
その隙間から郵便物が落下するといけないので、落下防止の施策をすることに。
これまたカラーボードを適当な大きさに切って、扉の裏側に貼りました。
ハンドルをつける
正面と側面の二か所にハンドルをつけていきます。
これまたベニヤ板に対してねじが長すぎるので、ハンドルとベニヤ板の間に、余った木材をかませることにしました。
ハンドル位置に木材をボンドで接着。
木材をかませた上で、ハンドルをねじで固定していきます。
これだけだと、鍵をかけられないので、側面にも同じハンドルをつけます。
こちらも木ねじが飛び出てしまうので、カラーボードで保護。
もっと適切なパーツがあると思いますが、今回は材料を全部100均で揃えたかったので、まあ、これでよし、ということにします。
あとで、ハンドル同士をワイヤータイプの南京錠でくくります。
これで一応、ポストの箱部分は完成。
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ワイヤーネットとポスト本体をつける
結束バンドで
ポストを玄関(横の傘用バー)に掛けるため、ワイヤーネットにくくりつけていきます。
ポスト背面に開けておいた穴から結束バンドを通して留める。
ちなみに、結束バンドは耐候性のものにしました。
余分なところははさみで切ってもよし。
ハンドルにカギを設置
盗難防止のワイヤーロックをハンドルにつけていきます。
これで一応、防犯性が上がりました(まあ、箱自体は木製なので気休め程度かもしれませんが……)。
一応完成
設置方法
玄関に設置した様子を再現してみました。
※ なお、この箱だけじゃ郵便屋さんもポストかどうか判別しづらいと思うので、「大きいものはこちらに入れてください」的なメッセージを貼っています。
ちょっとわかりづらいかもしれないので、設置状況を解説します。
玄関ドアの横に、こういう感じの傘かけとウォールハンガーがついておりまして。
ウォールハンガー(突起)のほうにワイヤーネットごと掛けまして、上にある傘かけとワイヤーネットを自転車用のロックでつなぐ、という仕組みです。
ちなみに自転車用のロックはこちら。
ダイソーにもセリアにも同じものがありました。
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おわりに
反省点 ハンドルと鍵は上下2箇所設置すべきだった
防犯性を考えると、ハンドル&鍵を扉前面の上下二か所に設置したほうがよかったな、と反省中(現デザインだと、隙間から壊せる可能性もなきにしもあらず)。
まあ、そもそも木材なので、本気になれば簡単に壊せるんですよね(いや、それをいったら、どんな材質であれ、バールとかで壊せるか……)。
防犯性重視なら市販がおすすめ
これまでポストについてあまり考えたことがありませんでしたが、強度や防犯性を考えると、金属製が適しているなあ、と作ってみて実感しました(だから金属製のものが実際に多いのですね)。
防犯性を第一に重視される場合は、市販のポストが良さそうです。
たとえば、レターパックに対応しているカバポストとか。
まあ、せっかく作ったので、しばらく使ってみようかと思います。
不都合があったらカバポストを検討する予定です。